では、商品・サービスの作り方について。
はい、お願いします!
例えば「料理教室を自分で開きたい」という人がいたとしよう。
この人が、単に「料理教室を始めました」と周りの人に伝えていたら、お客さんを獲得することはできるかな?
その情報だけだと興味を持てる要素がないので、集客には苦戦するような気がします。
そうだよね。
これだと、誰からも興味を持たれず売れない状態が続いてしまうことになる。
単に料理教室ということなら、競合他社との差別化ができないですよね。
他にはない目立った特徴が何かあれば、興味も出てくるかもしれませんが。
おっ、いいキーワードが出てきたね。
まさに「他にはない目立った特徴」というのを付け加えると、特定の人たちから興味を持たれやすくなるよ。
なるほど~
全体にぼんやりと知ってもらうのではなく、特定の人たちに響くように伝えるんですね!
そうだね。
例えば、
「忙しい人でも、1時間で数日分の作り置きができる」
という料理教室があったらどうだろう?
これなら、忙しい人だけに特化したサービスになるので、それに当てはまる人は興味を持つ可能性が上がりそうですね。
そう、これが「特定の人たちに響く」ということだね。
このように、商品やサービスの特徴を言語化したものを商品コンセプトと呼ぶことにしよう。
商品コンセプトが、独自の切り口になるんですね。
そうだね。
ちなみに商品コンセプトは、
「どんな人が、どう変われるか?」
といった形式で作ると良いよ。
なるほど、分かりやすいです。
商品コンセプトが違えば、同じ料理教室でも全く違った中身になりそうですね。
そういうことになるね。
なので、ライバルが多い業界であっても、商品コンセプトがしっかりしていれば十分に集客ができるよ。
せっかくだから、アリスも料理教室の商品コンセプトを1つ考えてみようか。
考えてみます!
「どんな人が、どう変われるか?」ですよね・・・
うん、自由な発想で考えてみよう。
じゃあ、こんなのはどうでしょう?
「料理に自信がない女性でも、彼氏にもっと好きになってもらえる和食を作れる」
お、いいね!
恋愛はニーズが尽きないジャンルの1つだから、それを取り込むのは上手いね。
やったー!ありがとうございます!
以前に彼氏から和食を褒めてもらったことがあって、それで思いつきました(笑)
なるほどね。
そういう風に、自分の経験に基づいて生まれたコンセプトは、強力な武器になるよ。
私にもできそうな気がしてきました^^
練習として、他の例も考えてみようか。
今度は「株やFXなどの投資を教えるスクール」の商品コンセプトを作ってみて。
うーん・・・
今の私の立場で考えると、老後の年金がどうなるか心配なので・・・
「老後資金が不安な20代の会社員が、堅実な方法で資産形成できる」
こんなのはどうでしょうか?
うん、いいね!
自分が不安ということは、必ず他にも同じような不安を持ってる人がいるはずだから、一定のニーズもありそうだね。
たしかにそうですね。
ちなみに、はじめ先生だったらどんなコンセプトを作りますか?
例えばこんな感じかな。
「FXの自動売買で大損した経験のある人が、シンプルなFXの手法でお小遣いを稼げる」
なるほど、ターゲットがかなり具体的に絞り込まれてますね。
「特定の人たちに響く」という効果が、より強く期待できそうな気がします。
実はこれも、自分の経験に基づいて生まれたコンセプトだよ(笑)
このように自分自身と深く向き合うことで、その人らしい強力なコンセプトが作れるようになる。
だから、商品コンセプトを作る部分にはかなり時間をかけて、納得いくものを作り上げると良いよ。
商品の中身はコンセプト次第で変わってくるから、まずはコンセプトをしっかり固めることが重要になりそうですね。