その他

やりたい事は新たに見つかるものではない

はじめ先生
はじめ先生

では、前回の記事の続きを話していこう。

やりたい事をできるだけ抽象化して表すことだね。

アリス
アリス

はい、お願いします!

ところで、抽象という言葉ってあまり馴染みがないのですが、ちゃんと意味から確認してもいいですか?

うん、そうしよう。

以下の記事によると、

「抽象的とは、共通した要素を抜き出して一般化していること」

と書いてある。

抽象的(ちゅうしょうてき)の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
抽象的とは、共通した要素を抜き出して一般化していること、または具体性に欠けていて実態が明確ではないことである。Weblio国語辞典では「抽象的」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。

「共通した要素を抜き出す」とは、どんな感じですか?

例えば、リンゴ・ミカン・バナナの3つのものに共通する要素は何かな?

これはもちろん「果物」ということですよね。

そうだね。

今アリスが行った思考のプロセスが「抽象化」だよ。

なるほど~

「抽象化することで、言葉が表すものの範囲が広くなる」という解釈で合っていますか?

うん。合ってるよ。

そして、抽象化の反対は具体化。

「●●の例を具体的に1つ挙げて」という問いに答えるのが具体化だね。

こっちはイメージしやすいです。

「果物」を具体化すると、リンゴ・ミカン・バナナ等々になるんですね。

そうそう。

あと、リンゴを更に具体化することもできるね。

あ、そういうことか。

例えば、王林・とき・ジョナゴールド・彩香ですね。

りんご娘のメンバーですな(笑)

よくご存知で(笑)

というわけで、リンゴという言葉は、

・果物から見れば具体的

・王林から見れば抽象的

と言えるね。

なるほど。

ということは、果物を更に抽象化することもできるわけですね。

果物・野菜・肉・魚の共通点を抜き出せば、「食べ物」になりますし。

そうだね。

王林━━リンゴ━━果物━━食べ物

この例では、右にいくほど抽象的な言葉になる。

たしかに、抽象的な言葉ほど範囲が広くなるのが分かりますね。

さて、本題に戻ろう。

自分のやりたい事を考える際にも、この思考プロセスが役に立つんだよ。

興味深いですね。

一体どんな風に考えればいいんですか?

まずは大前提から話すけど、

「やりたい事というのは、そもそも今までの人生でやってきた事」

と言える。

なぜなら、

「本当にやりたい事なら、何かしら行動に移しているはず」

だから。

言われてみると、たしかにそうですね。

例えば、「自分の飲食店を出したい」という人がいたとしよう。

でも、銀行から融資を断られて開業資金が調達できなかったとする。

こんな時この人はどうするかな?

本当にやりたいんだったら、今度は家族や友人に頭を下げてお金を借りるとかクラウドファンディングをするとか、何が何でも実現するための手段を取り続けるんじゃないかと思います。

そうだよね。

「銀行からの融資が受けられなかったから無理だ」

と簡単に諦めることはしないはずだ。

「やりたい」っていうのは、こういうことだよ。

たしかに。

簡単に諦めてしまうことなら、「やりたい」というよりは「できそうならやってみたい」という感じになりますよね。

そうなんだよ。

だから、本当にやりたい事というのは、自分の過去で似たような経験があるはずなんだ。

なるほど~

これを見つけるにはどうすればいいんでしょうか?

そのためには、過去のいくつかの経験の共通点を探して、「自分が選んできた行動」を抽象化すると良いよ。

ここで、抽象化のプロセスが使えるんですね。

そうだね。

ここからは、僕の事例を紹介しよう。

はい、お願いします!

まず、僕の過去の経験でこんな事があった。

①小学生の頃、ゲームの攻略法を自分で編み出してノートにまとめていた。

②数学の問題を解くときに決して答えは見ず、自力で解けるまで考えていた。

③趣味のバレーボールでは、プレーが上手くいかなくても、すぐに助言を求めず自分で考えて修正していた。

これらの①~③に共通する要素を抜き出すのが抽象化ですよね。

「考えること」ですかね?

うん、そうだね。

なので、僕のやりたい事の1つは「考えること」と言える。

少し詳しく言えば「自分が納得いく結論が得られるまで考えること」になるかな。

なるほど!

はじめ先生の場合は、そういう行動を取り続けてきたわけですね。

このように、自分が選んできた行動を抽象化すると、今後の行動を決める際に大きなヒントになる。

僕の場合なら、「自分が納得いくまで考えたい」ので、「答えをすぐに教えてもらえる環境ではモチベーションは上がらない」ということになる。

そっか、今後の選択に活かせるんですね。

だから、起業するにあたっても、「特定の先生に細かく教えてもらって効率よく稼ぐ」のではなく「思考が深まる環境を選んで、合う方法を自分で見つける」というのが、僕には良いということが分かる。

みんながみんな「効率よく稼げる」ようになることを望んでいるとも限らないんですね。

もちろん「すぐ稼げるようになりたい」っていうのは誰にでもある考えだと思うけどね。

でも、その人の過去の経験を探っていくと、やりたい事は別だったりすることがある。

私も、過去の経験から共通点を探ってみたいと思います。

うん、ぜひやってみるといいよ。

最後に1つ、やりたい事を見つけるヒントを伝えておこう。

はい、お願いします!

前の記事で「得意な事がやりたい事とは限らない」という話をしたよね。

実は逆に「苦手だけど諦めきれない事」が「やりたい事」になる場合もあるよ。

そっか。

「苦手だけど諦めきれない事」って「やり続けている事」ですもんね!

そこがヒントになるかもしれませんね。

僕のやりたい事の1つである「自分を表現すること」も、この視点から出てきたものだよ。

そういえば、はじめ先生はこの記事でも「自己表現が苦手」と仰ってましたね。

得意な事だと人よりも簡単にできちゃうから、突き詰めていく面白さがなかったりするんだよね。

まあ、1つのヒントということで^^

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