はじめ先生、こんにちは!
今日は、私の友達のことで相談があります。
うん、どんな相談かな?
その子をAちゃんって呼びますね。
Aちゃんとは定期的に会う機会があるんですけど、私がいつも気になるのが
「会うたびに必ず、誰かの愚痴を言っている」
ということなんです。
なるほどね。
たしかに、愚痴が多い人とか、他者を責めがちな人はいるよね。
そうなんです。
よく話す内容も
「職場とかで考えが合わない人とよく対立しちゃってイライラする」
とか
「どう考えても相手がおかしい」
とか。
でも、本人も「何とかならないかなぁ」とは言ってるので、本当はやめたいはずなんです。
なので、この問題の原因はどこにあるのか?を知りたいです。
了解!
まず最初のポイントは、
「(困った出来事であっても)人は必要な景色を見ている」
ということなんだ。
どういうことですか?
すべての人のあらゆる行動には
「自分の価値を保つ or 高める」
という目的がある。
つまり、
「自分の価値に繋がりそうな出来事」
=「必要な景色」
ということになるんだ。
なるほど~
なかなか難しそう。
少し難しいけど、頑張って付いてきてね^^
次のポイントは、
「Aちゃんが持つ『自分に対する価値観』は何なのか?」
ということだよ。
あ、『自分に対する価値観』ですね。
「○○な自分には価値がある」
「△△な自分には価値がない」
といったものですよね。
そうそう。
相手とよく対立する人が、どんな価値観を持っているかを考えてみよう。
「相手と対立すること」には、どういう意味や目的があるかな?
対立するってことは、例えば
「自分の考えは正しく、相手が間違っている」
というのを主張することになりますよね。
うん、そうだね。
なので、よく対立する人が持つ価値観は
「正しい自分には価値がある」
「間違える自分には価値がない」
と推測できる。
だから、Aちゃんもこの価値観を持っている可能性があるかな。
なるほど。
つまり、この場合
「自分の価値を保つ or 高める」ための手段の1つが、
「自分の正しさを主張すること」になっているわけですね。
そうそう。
そして、正しさを主張するためには
「間違えている(と思う)相手」
が必要になるよね。
あ、そっか!
だから、わざわざ「人とよく対立する現実」を引き寄せてしまっているわけですね。
その通り!
「正しい自分であること」に囚われているから、
「自分と合わない人と対立する」という現実が、無意識で繰り返されてしまう。
無意識の力は本当に強いんですね。
ちなみに、似たような事例はいくらでもあるよ。
例えば
「優秀な自分には価値がある」
「劣っている自分には価値がない」
という価値観を持っている人とか。
なるほど。
Aちゃんの事例と同じように考えると、この人には
「自分よりも劣っている人」が必要になりそうですね。
そうだね。
なので、こういう人は無意識のうちに
「自分よりも能力が低そうな人がいると安心する」
「自分よりも凄そうな人がいると自信がなくなる」
といった景色を見ているはずだよ。
なるほど、面白いですね!
「周りの人に対して、自分がどう感じて反応しているか?」
というのが、自分自身を知るヒントになるんですね。
そうそう。
他者との比較って分かりやすいから、すべての人が無意識のうちにやっているはずだよ。